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第2四半期決算説明会(2016年11月24日)

目次

1.グループ概要

  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • 映像制作の流れと当社グループの関わり
  • グループ経営理念

2.市場環境

  • 当社グループを取巻く市場環境

3.事業概要

コンテンツ・クリエイティブの広範なビジネス領域

  • 制作/出資・過去の代表作品
  • 今期の公開作品
  • 制作/出資・過去の代表作品
  • 今期の主な公開作品
  • 多様な制作作品
  • 気象コンテンツ(ウェザーマップ社)

技術サービスの幅広いサービス展開 (1/2)

  • 技術サービスの幅広いサービス展開 (2/2)
  • 東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組み
  • 字幕・吹替えビジネス展開地域
  • コンテンツの海外流通

画像計測システム・光学計測システム 開発・製造

  • 放送映像システム
  • その他システムソリューション

4.業績推移

  • セグメント別売上高構成
  • 業績の推移
  • 連結損益計算書

5.今後の事業展開

6.参考資料

  • 事業セグメントと事業領域
  • 第2四半期連結財務諸表
  • 株価の推移
  • 2016年度上期トピックス
  • 用語解説(1)
  • 用語解説(2)
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスは、2016年12月6日(火)及び12月16日(金)に個人投資家向け会社説明会を開催しました。
代表取締役社長の塚田眞人がイマジカ・ロボットグループについてご説明しました。

ただいまご紹介いただきました、イマジカ・ロボット ホールディングス社長の塚田です。
本日は、お忙しい中ご参加いただき誠にありがとうございます。

当社は映像に関するBtoBの事業を行っており、個人のお客様にはあまりなじみのない会社だと思いますので、本日は当社の事業内容を中心にお話ししてまいります。

本日のご説明内容はご覧のとおりであります。

まず、当社グループの概要について説明いたします。

当社の会社概要は、ご覧のとおりです。
会社名は、イマジカ・ロボット ホールディングスです。
創業は1935年(昭和10年)で、当初はそれまで日本にはなかった映画のフィルムの現像を行う会社として立ち上げました。
筆頭株主に株式会社クレアートという社名がございますが、創業家である長瀬家の資産管理会社です。

当社グループの沿革を説明します。
1935年に映画フィルムの現像所として京都太秦で創業いたしました。古い映画ファンの方なら「東洋現像所」という名前聞かれたことがあるかも知れません。その後1986年に社名を「IMAGICA」に変更いたしました。
1992年、映像機器開発のフォトロンに資本参加しました。当時最新の編集機材をフォトロンが輸入販売していた関係で、シナジー効果を期待してグループ会社にしました。
1996年、CS衛星を使った有料放送がスタートしたのを機に当社も映画専門チャンネルを開局し放送事業に参入しました。

2006年には映画・テレビCMの制作会社であるロボットと経営統合し、「イマジカ・ロボット ホールディングス」として現在の持株会社体制になりました。
さらに、2009年にクリエイティブ人材に特化した人材派遣のイマジカデジタルスケープに資本参加しました。
その後、2011年4月にはJASDAQへ上場、2012年の東証二部上場を経て、2014月4月に東証一部銘柄に指定となりました。
一部上場後は、2015年に吹替え・字幕付けで世界No.1企業である米国のSDIメディアを買収し、本年2016年には、アニメ制作会社であるOLMに資本参加し、子会社化いたしました。
当社は、このように、映像分野にこだわりながら、M&Aや新規事業開発で事業領域を拡大してまいりました。

当社が携わっている映像制作の流れと当社グループの関わりについてご説明します。
映像を作るには、まず企画が立ち上がり、予算・納期が決まります。その企画に沿った作品を制作してくれるプロダクションと呼ばれる制作会社へ制作を発注します。
プロダクションは予算・納期に合わせて自社、外注などを使って作品を撮影・制作します。
作品の素材が出来上がると、編集作業を行います。出来上がりの作品の尺に合わせて編集したり、CG加工やスーパー入れなどして作品を完成させます。
海外へ輸出する場合や海外の作品を輸入する場合には、それぞれの国や地域に合わせた言語に吹替えや字幕を入れる作業を行います。これをローカライゼーションと言います。
完成した作品は、それぞれの媒体に合わせた様式に変換して放送局や映画館・配信事業者などへ届けられます。
これらのあらゆる工程に当社グループの会社が関わっています。
また、この他メディアに流れる映像制作以外にも、高速度カメラや医療向けの動画像システムなども開発販売しています。

これらの事業に携わる上で当社グループが掲げている経営理念です。
これらを総括するキーワードを「MAGIC FACTORY」としています。
映像の世界で最高のクオリティとクリエイティビティを追求し、新たな価値創造に努めてまいります。
また、誠実な精神ですべてのステークスホルダーの皆様と映像コミュニケーションを通して、楽しい驚きを与えるということを目指しております。

それでは、現在当社グループが関わっている業界の市場環境について簡単に説明します。

映画市場においては、今年は邦画のヒット作が多数あったため、昨年の年間興行収入を大きく上回る勢いで推移し、年末に向けて大型作品の公開が続いておりますので、今年の映画市場は活況と言えるかと思います。
観客動員数も2011年の東北大震災で大きく落ち込みましたが、徐々に回復し、震災前の動員数に近づいてきております。
またドラマに関してはNetflixなどの配信事業者が高画質のオリジナルドラマを制作するという新たな市場が増え、当社グループにとっては追い風となっております。
CM制作市場におきましては、テレビなどのメディア広告はほぼ横ばいですが、WEB広告は伸びております。
アニメ市場におきましては、配信事業者の増加により海外へのコンテンツ配信が伸びており、上り調子の市場となっております。
また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて新たな技術が続々と市場へ投入され始めております。
4K・8K映像と呼ばれる高解像度映像への投資やVR・ARの普及、市場拡大がこれからも進んでいくと思われます。
このように映像を取り巻く環境はどんどん変化しておりますが、当社グループは常に市場の変化に対応できるようアンテナを張って、事業を推進していく所存でございます。

続きまして、当社グループの事業概要について説明します。
当社グループには6つの事業セグメントがございますが、本日は、主に、映像ソフト事業を行っている「コンテンツ・クリエイティブ」、映像技術サービス事業とメディア・ローカライゼーション事業を行っている「技術サービス」、映像システム事業を行っている「システムソリューション」について説明します。

まず、「コンテンツ・クリエイティブ」についてご紹介します。
当社グループにはコンテンツ制作を主な事業とする会社が3つあります。
株式会社ロボットは映画・CM・ドラマの制作がメインです。
今年から当社グループになった株式会社OLMはアニメのテレビシリーズや劇場版の制作を中心に一部実写の映画も制作しています。
株式会社ピクスは3Dプロジェクションマッピングやライブ映像など、様々なジャンルのエンタテインメントコンテンツを企画・制作しております。

コンテンツ・クリエイティブにおいては、「エンタテインメントコンテンツ」「アニメーション」「広告映像」の3つの分野がビジネス領域となっています。
それぞれの領域においてプロデューサーや映画監督・ディレクターが多数在籍する、日本屈指の制作集団です。
映画など一部の作品は、制作受託だけでなく作品の企画や製作委員会の組成にも加わり、一部出資して権利を保持し、制作収入と権利収入の2つがあるケースもあります。

また、OLMはアニメ作品のテレビシリーズ、劇場シリーズを通じて制作収入と権利収入がありますが、権利収入の中にはグッズに関する権利が含まれているものもあり、公開が終了した後にも配分金を得られるケースがあります。

ロボットの過去の映画作品の代表作をご紹介します。
「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズや「海猿」シリーズ、「STAND BY ME ドラえもん」、「永遠の0」等、日本の大ヒット映画を多数手がけています。

近年は製作出資委員会方式で制作されることが多くなっています。
製作出資委員会の仕組みを簡単に説明しますと、出資者から資金を募って製作出資委員会が組成され、出資金で制作費や広告宣伝費などを捻出します。
出資者は興行収入から必要な費用を除いた収益を出資比率に応じて配分金として受け取ることができます。
これは興行が失敗したときのリスクを分散できることとより多くお金を集めることができるため最近の映画はほとんどがこの方式になっています。
制作受託のみならず製作出資委員会に出資をした場合は、興行収入により収入額が変わります。

映画は興行収入10億円でヒットと言われますが、それを大幅に上回る作品を数多く制作しています。
「ALWAYS三丁目の夕日」、「STAND BY ME ドラえもん」、「永遠の0」が日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、クリエイティビティも高い評価をいただいています。

ロボットの今期公開作品を紹介します。
今月公開の「海賊とよばれた男」は永遠の0のスタッフが再集結して作った作品です。

その他、4月に「ちはやふるー下の句ー」、8月に「後妻業の女」を公開しました。
話題の超大作から心に残る感動作まで、あらゆる作品を作り出すことが可能な制作集団です。

続いてはOLMの作品についてご紹介いたします。
OLMはポケットモンスターシリーズ、妖怪ウォッチシリーズなどの子供向けアニメを多数制作しております。
また、アニメ以外にも三池崇史監督の実写映画も手掛けております。

今期公開した主な作品はご覧とおりです。
7月には「ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」が公開されました。
また、今月は「映画 妖怪ウォッチ空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」が公開されます。今回はアニメと実写の合成で新しい手法の作品となっております。

当社グループの映像ソフト事業は、映画以外にも多様な作品を手掛けております。
テレビドラマ・テレビCM・ミュージックビデオ・3Dプロジェクションマッピングなど、多様な分野でクリエイティビティを発揮しています。

少し変わったところでは、お天気キャスターの森田正光氏が社長をしているウェザーマップという会社が当期から当社の連結子会社となり、気象コンテンツを制作しています。
Yahoo!の動画天気予報などはウェザーマップがコンテンツを提供しています。

続いては、「技術サービス」の領域について説明します。
取り扱う映像は、映画、テレビ番組、CMなど多岐に渡ります。
膨大な撮影素材から必要な部分を切り出し、つなぎ合わせ、色や明るさを調整したり、場合によっては存在しない景色をCGで作成したり、バラエティ番組ならワイプやテロップを入れたりと、様々な加工を施します。
最近は、Netflixのような配信事業者向けの映像をネット配信用にデータ変換してそれぞれのメディアに合わせた素材にするメディア変換サービスの仕事なども増えてきております。
ポストプロダクションとしてはIMAGICAが業界でも最大のシェアを占めております。

編集以外にも撮影やアーカイブなどのサービスも提供しています。
2013年より、Jリーグメディアプロモーションの映像アーカイブパートナーに選ばれています。
1993年Jリーグ設立以降20年あまりの間の過去映像から最新の試合映像まで、Jリーグの全映像をアーカイブしています。
また、試合会場での中継映像の収集、スカウティング映像の撮影等を担っています。
Jリーグ以外にもゴルフの中継や箱根駅伝の中継なども当社グループ会社で受託しております。

東京オリンピックパラリンピックに向けた高精細映像への取り組みについて説明させていただきます。
8K/HDRのオリジナルコンテンツをロボットの企画、IMAGICAのポスプロで制作しました。今後8Kのデモ映像等において使われていくようになります。
また、IMAGICAが業界初の8K映像編集に特化した新拠点として渋谷公園通りスタジオをオープンさせました。
現時点ではNHKが8K映像を取り扱っている唯一の存在ではありますが、既に多くの素材が溜まっておりますので、今後はそれらを編集しながら8Kでの映像展開をサポートできればと思っています。

技術サービスの一環でありますが、昨年4月に世界最大の字幕・吹き替えサービスの会社であるSDIメディアを子会社化しました。
SDIメディアでは37ヶ国、80言語以上のワールドワイドでの事業展開を行っております。
数十カ国に向けたサービスに対応するため、アメリカ、ポーランド、フィリピンの3箇所にHUB拠点を持ち、このHUB拠点から近隣諸国に素材を分配し、ネイティブの翻訳者によって各国の言語に対応しています。
主なマーケットはヨーロッパで、ハリウッドのコンテンツをヨーロッパの各国語にローカライズする業務が最大の収益源です。
クライアントは、ハリウッドメジャーや米国を中心とした大手放送局、映画会社、制作会社など、海外の大手映像関連企業です。
ここ数年台頭してきている配信事業者からも世界各国へ配信するコンテンツのローカライズを受注しております。
また、南米など未進出の地域もあり、アジア地域も更に成長余地があると考えております。

また、SDIメディアをグループ会社にしたことにより、日本のコンテンツを海外へアウトバウンドする仕事も増えてきております。
政府もコンテンツの海外輸出を積極的に推進しておりまして、その流れの中で各国にコンテンツを展開するにあたってのローカライズサービスを担当していくビジネスも今後伸びていくと考えています。

続いては、「システムソリューション」の領域についてご説明いたします。
グループ会社のフォトロンの主力製品は高速度ビデオカメラです。
通常のビデオカメラの何百倍、何千倍の非常に速いフレームレートで撮影し、後からスローモーション映像で再生して高速の現象を計測・視覚化するという特殊な用途で使われております。
フォトロンはこの分野では世界のトップメーカーです。
輸出もしており、アメリカ、イギリス、中国にある海外現地法人を拠点に、世界中に販売しています。製造は自社の米沢工場で行っております。

フォトロンの主力ビジネスの2番目として、テレビ局や映像制作会社で使う映像機器の販売があります。
主な販売先は、NHKや民放キー局、地方局、ポストプロダクションなどです。
最近では映像制作用の編集機材やストーレージ等のシステムでの販売が増加しております。
最高の機材を集めて、システムとして組み上げ、それを検証してお客様へ納品するというビジネスです。
豊富なラインナップと技術力、自社内サポート部隊が強みで、設計から導入までトータルに提案することでお客様の信頼をいただいております。

その他にコンテンツの流通をファイルベースで行える「HARBOR」というシステムも独自開発して販売しております。
また、医療関連の画像システム、 CADシステム、教育映像システム、LSI等を開発し販売しております。

医用画像とは血管の動画映像等で、主に循環器系の病院がお客様となるシステムを開発しております。
医療機器は国のライセンスが必要で参入障壁が高い分野ですので、特徴を活かして市場を拡大してまいります。

以上が当社グループが関わっている事業領域になります。

続いて、当社グループの業績と今期見通しについてです。

2017年3月期の見通しでは、OLMの子会社化により映像ソフト事業が最大の売上高を占めるセグメントとなっておりますが、放送事業以外はほぼ同じ規模感でバランスがとれています。
当社グループの特徴でもありますが、多岐にわたる映像ビジネスのほとんどを網羅しているため、まんべんなくどの事業にも注力しております。

当社グループの業績推移については、大型のM&Aを2年連続で行ったため、売上高は大幅に増加しておりますが、買収時ののれん等の償却が増加したことにより営業利益は減少しております。
前期はSDIメディアの赤字が響いて減益となりましたが、当期は回復基調で増益となる見込みです。

当社グループの通期業績見通しについてご覧いただきます。
売上高は850億円で前期より約150億円増加となっております。これはOLMを連結子会社にしたことと、SDIメディアが前期は9ヶ月分の連結だったことによるものです。
営業利益は12億円で当期純利益は7億5千万円の見通しです。
前期の当期純利益がマイナス15億円になっているのは、SDIメディアの業績が悪化したことによりのれんの減損を行ったことによります。
配当につきましては、前期赤字を計上したこともあり、来期配当予想を10円としております。

今後の事業展開について説明します。

まず、グループ成長へ向けた投資を継続していきます。
コンテンツのIPやマネタイズといった分野への開発投資や、受託がメインである映像制作ビジネスを権利保有等で高収益化していくための投資を考えています。
また、当社グループの特長でもあります技術力をベースに、映像システムビジネスを伸ばし、エンタテインメント分野に限らず、産業分野等への市場拡大を図ってまいります。

次に、グローバルに事業展開できる映像企業グループとして成長を図ってまいります。
日本コンテンツの海外進出促進におけるビジネスチャンスの創出、アジア圏への進出、グループ内の各事業とSDIメディアとのシナジーの追求といったことを強化したいと考えております。

映像技術力、映像制作力、サービスマインド、これらをコアコンピタンスとする、ユニークな企業グループとして、これからもお客様に貢献し続けるような事業展開を推進してまいります。

以上をもちまして、当社グループのご説明を終わらせていただきます。
ご清聴いただき、ありがとうございました。

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