IR

IR情報

文字サイズ

第2四半期決算説明会(2015年11月27日)

目次

1.はじめに

  • 事業セグメントと事業領域
  • 2016年3月期 上期トピックス
  • 第2四半期累計連結決算概況
  • 第2四半期累計決算ハイライト
  • 第2四半期累計連結損益計算書
  • 連結貸借対照表
  • 連結キャッシュ・フロー計算書

2.当期連結業績予想

  • 2016年3月期 連結業績予想
  • 2016年3月期通期連結業績予想の修正について

3.事業セグメント別業績・予想

  • 事業セグメント別業績・予想
  • 事業セグメント別業績・予想
  • 映像技術サービス事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像技術サービス事業
    事業セグメント別業績
  • 映像ソフト事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像ソフト事業
    事業セグメント別業績
  • 放送事業
    事業セグメントのご紹介
  • 放送事業
    事業セグメント別業績
  • 映像システム事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像システム事業
    事業セグメント別業績
  • 人材コンサルティング事業
    事業セグメントのご紹介
  • 人材コンサルティング事業
    事業セグメント別業績
  • メディア・ローカライゼーション事業
    事業セグメントのご紹介
  • メディア・ローカライゼーション事業
    事業セグメント別業績

4.今後の事業展開

5.株主還元

  • 株価の推移
  • 配当金の推移

6.参考資料

  • 2016年3月期 上期トピックス
  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • グループ経営理念
  • 用語解説(1)
  • 用語解説(2)
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボットホールディングスは、2015年11月27日(金)に2016年3月期第2四半期決算説明会を開催しました。
説明会には、代表取締役社長社長執行役員塚田眞人、取締役常務執行役員経営管理本部担当安藤潤、執行役員経営管理本部長竹岡峰夫が出席しました。
社長の塚田眞人よりイマジカ・ロボットグループについてご説明しました。

ただいまご紹介いただきました、イマジカ・ロボットホールディングス社長の塚田です。
本日は、お忙しい中ご参加いただき誠にありがとうございます。

当社グループは全て映像に関する事業に携わっており、6つの事業セグメントに分類しております。
本年4⽉にグローバルにメディア・ローカライゼーション事業を展開する⽶国のSDIメディア社を買収したことにより、前期に⽐べてセグメント数が5つから6つに増えております。
7⽉から9⽉の第2四半期連結会計期間よりSDIメディア社の損益が連結に加わっております。
当社グループは広範囲での映像関連ビジネスを展開しており、特に映像制作分野をメインとしながら各事業領域で相互連携できる体制を敷いております。
⼀⽅で、各社の独⽴性を保つ純粋持株会社体制を採⽤しております。

上期トピックスであります。
4月にSDIメディア社を買収したことにより連結子会社化をしました。
これにより連結子会社数が17社から53社に増加し、売上規模が前期実績である550億円から今期の通期見込みである710億円に伸びることを予定しております。
さらに、メディア・ローカライゼーション事業セグメントを追加しております。

2015年第2四半期決算につきましては、業績予想値と実績に差異が生じております。
8月11日に第2四半期業績予想を売上高310億円、営業利益マイナス3億円と修正公表いたしましたが、実績におきましては、売上高297億円、営業利益マイナス1億8,000万円となりました。
映像システム事業におきまして、当該期間に予定していた研究開発費の発生が第3四半期以降にずれ込んだため、営業利益が上振れいたしました。

通期業績予想につきましては後程詳しくご説明いたしますが、売上高760億円の期初予想から710億円に、営業利益17億円から7億円に修正させていただきました。
国内の既存事業につきましては堅調に推移しております。
しかしながら、SDIメディア社の買収に伴う見込み以上の一時的な管理費用の発生、一部地域での売上見込不足などの複数の要因から下方修正といたしました。

この第2四半期連結累計期間から4月に買収したSDIメディア社の業績が初めて連結に組入れられましたが、国内の4-9月の業績にSDIメディア社の4-6月の3ヶ月分の業績数値が組入れられたことになります。国内の決算月は3月ですが、SDIメディア社の決算月は12月ですので、今後も3ヶ月遅れで連結に組入れられることになります。
上期の業績は、売上高297億円、営業利益マイナス1億8,000万円、経常利益マイナス9,000万円、純利益3,000万円という結果となっております。
営業利益においては、SDIメディア社ののれん償却3億9,000万円が含まれますので、これを足しますと2億1,000万円のプラスということになります。

第2四半期累計期間の連結損益計算書です。
国内既存事業につきましては、売上高は前年同期比14億7,900万円減収の242億7,400万円、営業利益は前年同期比2億7,300万円減益の5億5,600万円となります。
参考までに前年同期EBITDA15億2,500万円に対して当期は10億3,300万円であります。
連結業績につきましては、当社はSDIメディア社の持株比率は50.1%でありますが、会計ルールによりまして売上高、営業利益、経常利益共100%の数字が当社業績に含まれます。少数株主分は純利益の手前で調整され、最終的な当社の純利益として3,300万円が計上されることになります。
メディア・ローカライゼーション事業単独の業績としては、売上高で54億円、営業利益マイナス7億円、EBITDA3,100万円という結果でございました。のれん償却3億9,000万円がEBITDAを押し上げる方向に働いております。

第2四半期末の連結貸借対照表です。
比較のために前期末2015年3月末の貸借対照表を並べております。
この間の主たる動きは、SDIメディア社買収に伴うものになりますが、買収に伴う大きな変化は2015年3月に買収資金を準備した時に発生しておりますのでそれ以降の動きとなります。
第2四半期末は総資産で655億7,800万円、純資産の341億4,300万円となっております。
当該期間の大きな動きはSDIメディア社の株式取得に伴い、現金171億3,000万円が株式に変わったことで、流動資産の減少分が固定資産の増加分になっております。
同時に株式取得に関わる借入金71億円を短期から長期に移行したことで、流動負債の減少分が固定負債の増加分になっております。

第2四半期累計期間の連結キャッシュ・フロー計算書です。
前年同期の2015年3月期第2四半期との比較を記載しております。
営業活動によるキャッシュ・フローが1,900万円。
投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス185億1,800万円、これは主にSDIメディア社の株式取得によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローがマイナス9億2,900万円、これは主に配当金支払いによるものであります。
その結果、現金および現金同等物の増減額はマイナス189億6,300万円となりました。
最終的な四半期末残高は、110億1,400万円であり、前年同期との比較では若干の増額となっております。

通期の連結業績予想です。
国内の既存事業の比較を説明します。
通期予想で売上高550億円、営業利益25億円、EBITDA41億3,600万円となっております。
前期に比べ、売上高は6億5,100万円の減収、営業利益は1億6,700万円の増益、EBITDAは3億6,600万円の増益となっております。
売上高は前年とほぼ同程度を見込んでおりますが、営業利益は、利益率の高い事業が下期に伸びることやコストコントロール等により前期比7.2%増を見込んでおります。EBITDAについても前期比9.7%増を見込んでおります。
メディア・ローカライゼーション事業単独の業績予想につきましては、売上高160億円、営業利益マイナス18億円、EBITDA3億3,600万円です。EBITDAにつきましては、のれん償却額約10億円程度を足し戻しております。
通期の連結業績予想は、売上高710億円、営業利益7億円、経常利益8億円、当期純利益4億4,000万円となります。
営業利益にはSDIメディア社ののれん償却額約10億円が含まれておりますので、これを考慮しますと約17億円相当ということとなります。

通期連結業績予想の修正について説明いたします。
国内既存事業はセグメント毎に多少の見直しを入れておりますが、全体としてはほぼ期首の想定通りとなっております。
メディア・ローカライゼーション事業における費用増と一部地域での売上不足等により通期業績予想の見直しをさせていただきます。
当初予想しておりました売上高760億円から710億円に、営業利益15億円から7億円、経常利益16億円から8億円、当期純利益11億円から4億円に下方修正いたしました。

事業セグメント別の上期業績、通期予想です。
映像技術サービス事業につきましては若干の増収増益の見込みです。
映像ソフト事業につきましては減収減益の見込みです。
放送事業につきましては増収増益の見込みです。
映像システム事業につきましては減収減益の見込みです。
人材コンサルティング事業につきましては大幅な増収増益の見込みです。

上期増収増益の事業がそのまま通期予想においても増収増益となり、同じ傾向を示しております。

映像技術サービス事業は、IMAGICAを中心とした事業でありグループの祖業であります。
事業の内容は、主に、映画・テレビ・CMの映像編集・加工等、一般にポストプロダクションと呼ばれている映像制作に関わるサービスであります。
映像技術サービス事業ではハイスペックな設備、高度な人材・技術で最先端のサービスを提供し、大手顧客から永年の信頼を頂いております。
フィルムが無くなり、昨今様々なメディアが登場しており、映像制作環境は大きく変化していますが、引き続き業界ナンバーワンの地位を保っております。
さらに、新たなサービスに積極的に取り組んでおります。

映像技術サービス事業の上期実績と通期予想です。
上期実績は、売上高72億2,400万円で前年同期に比べ若干の増収、営業利益4億1,300万円で前年同期に比べ若干の増益です。
通期予想でも、売上高153億円、営業利益13億円で、若干の増収増益を見込んでおります。
下期には積極的に新たなサービスに取り組みます。
映画分野では現在オンライン回線を通じて各劇場に配信している予告シネアドに引き続き、本編の配信サービスを開始する予定です。
また、現在急成長している映像配信サービス向けのポストプロダクション作業についても引き続きフォローし、売上拡大を図ってまいります。
さらに、グローバルなコンテンツ流通のためのオンラインショーケース「FOYER」を10月から開始しました。サービス開始からお客様の反応も上々であります。

映像ソフト事業です。
ロボット及びピクスにおいて、映画、テレビドラマ、テレビCMを主としたエンタテインメント系の映像制作を行っております。
ロボットにおいては、様々なジャンルのエンタテインメント系の映像を企画・制作し、特に、映画はヒット作品を近年多数輩出しております。
優秀なプロデューサーやディレクターが多数在籍する日本屈指の制作集団と考えております。
映画においては、既に公開されております「ボクは坊さん。」「劇場版MOZU」を上期に制作いたしました。
また、ピクスにおいても、INPEX MUSEUMにおいてパノラマ映像、3Dプロジェクションマッピング映像を制作させていただいております。

映像ソフト事業の上期実績と通期予想です。
上期実績は、売上高47億3,100万円で、営業利益5,900万円で前年同期に比べ減収減益です。
通期予想でも、売上高118億円、営業利益4億円で、減収減益となります。
前期は、ロボットにおいて過去最高の映画作品数11作品を受注しましたが、その反動で今期は減収減益となります。
事業自体は従来の映画・テレビCM以外のテレビドラマ、アトラクション映像、Web広告、ゲーム等新領域にも手を広げ、着実に拡大をしております。

放送事業です。
主にBS放送、スカパーでのチャンネル運営を行っております。
BSチャンネルで放送しております「イマジカBS・映画」、CSで放送しております「歌謡ポップスチャンネル」「FOODIES TV」、以上3チャンネルを現在運営しております。

放送事業の上期実績と通期予想です。
上期実績は、売上高29億4,100万円、営業利益5,900万円、前年同期比で増収増益で順調に推移しております。
通期予想では、売上高57億円、営業利益1億1,000万円の見通しで増収増益を見込んでおります。
特に、「歌謡ポップスチャンネル」が好調です。
40歳以上をターゲットにしておりますが、地上波での歌番組の減少や高齢化社会を背景に、ここ数年で視聴者数が大幅に伸びております。
また、BtoBのビジネスとしては、ホテル向けのコンテンツ配信サービスを行っておりますが、8月より海外からの来日客を対象としたホテル向け海外衛星放送配信サービスを開始しました。これも順調に立ち上がっておりまして、契約ホテル数は増加中であります。

映像システム事業は、フォトロンを中心とした事業で、メーカー・商社的機能を有しております。
主に映像機器の開発、販売を行っております。
他のセグメントは比較的エンタテインメント業界の顧客が多いですが、映像システム事業は放送業界以外に一般の産業界の顧客が多いのが特徴です。
高速度ビデオカメラとプロ映像の2つがメインの事業であります。
高速度ビデオカメラはグローバルに事業展開しており、世界的に見てもこの分野ではトップメーカーであります。
放送映像システムがメインのプロ映像の分野はグループ全体と連携する事業であり、NHKや民放キー局、ポストプロダクションが主な販売先になります。
最近はシステムインテグレーションで大型受注をいただくケースが増加しております。

映像システム事業の上期実績と通期予想です。
上期実績は、売上高51億1,400万円、営業利益4億2,100万円、前年同期比で減収減益となりました。
通期では、売上高124億円、営業利益13億円と若干の減収減益を見込んでおります。
前期はフォトロンとして過去最高の業績でありましたが、今期多少の減収減益となるものの、引き続きグループの収益を支える事業となっております。
特に高速度ビデオカメラの分野は、引き続き順調であり、新製品も今期投入しております。
プロ映像分野は、大型案件受注の期ズレが影響しております。

人材コンサルティング事業です。
イマジカデジタルスケープによるクリエイティブ業界に特化した人材派遣がメインの事業です。
派遣以外にも制作受託として顧客から受注をいただいております。
主な顧客は、ゲーム会社・Web関連会社です。

人材コンサルティング事業の上期実績と通期予想です。
今期は、人材派遣は安定している一方で、ゲームの受託制作が伸びており、好調をキープしております。
さらに、特筆すべきは、新規で始めたゲームのデバッグ事業が大きく伸びております。
上期実績は売上高63億6,000万円、営業利益2億5,300万円、前年同期比で大幅に増収増益となりました。
通期では、売上高130億円、営業利益6億円と大幅な増収増益を見込んでおります。

メディア・ローカライゼーション事業です。
主に吹替え、字幕付けのサービスを行う事業であります。
現在37ヶ国に拠点を持ち、80言語以上のサービスを行っております。
主として「北米」「ヨーロッパ」「アジア」の3リージョンで事業展開しております。
最大の収益源は米国のハリウッドメジャーや大手放送局から各国へのデリバリーの中で必要とするローカライズ作業の受託になります。
中でも、多言語地域であるヨーロッパは大きな市場であります。
一方で南米や一部アジア等未開拓地域での成長余地は大きいものであります。
SDIメディア社の主要な顧客はハリウッドメジャーや米国を中心とした大手放送局、映画会社、製作会社など、海外の大手映像関連企業であります。

メディア・ローカライゼーション事業の業績についてです。
上期は4月から6月の3ヶ月分が連結に組み込まれます。
売上高54億9,300万円、営業利益マイナス7億4,200万円、EBITDA3,100万円であります。
M&Aに係る一時的な管理コスト増の影響等によるものであります。
特にSDIメディア社は元々パブリック企業ではありませんでしたので、当社グループの連結に組み込むためのJ-SOX関連費用等が想定以上に掛かったものであります。
通期予想は、4-12月の9ヶ月分を算入します。
売上高160億円、営業利益マイナス18億円、EBITDA3億6,000万円の見通しであります。
メディア・ローカライゼーション市場はグローバルでは年5%成長を遂げております。
特にヨーロッパでは吹替えが多く、その需要は益々高まるものと認識しております。
また、国内においてもコンテンツホルダーが海外展開を図ろうとする流れが高まっており、お役に立てるものと考えております。
既に動き出している案件もありますが、IMAGICAのポスプロ事業とのワンストップサービスを提供することで特にアジアエリアでの浸透を図ってまいります。
まずは安定的な事業経営の実現を目指して展開していきたいと考えております。

今後の事業展開についてお話しします。

まず、グループ成長へ向けた投資を継続していきます。
コンテンツのIPやマネタイズといった分野への開発投資や、受託がメインである映像制作ビジネスを権利保有等で高収益化していくための投資を考えています。
また、技術力をベースに、映像システムビジネスを伸ばし、エンタテインメント分野に限らず、産業分野等への市場拡大を図ってまいります。

次に、グローバルに事業展開できる映像企業グループとして成長を図ってまいります。
日本コンテンツの海外進出促進におけるビジネスチャンスの創出、アジア圏への進出、グループ内の各事業とSDIメディア社とのシナジーの追求といったことを強化したいと考えております。

映像技術力、映像制作力、サービスマインド、これらをコアコンピタンスとする、ユニークな企業グループとして、これからもお客様に貢献し続けるような事業展開を推進してまいります。

2011年4⽉のグループ上場以降の推移を表⽰しています。
今年2⽉のSDIメディア社買収発表の際は、⼀時的に出来⾼が⼤きく伸びました。
今後も、成⻑が⾒込まれる事業分野に経営資源を投⼊し、持続的な成⻑と企業価値の向上を図り、株主価値の増⼤に努めてまいります。

配当金につきましては、方針として安定配当を謳っております。
今期の配当については、先日四半期短信で公表のとおり、15円としております。

以上でイマジカ・ロボットグループの説明を終わります。
ご清聴をどうもありがとうございました。

説明会資料のトップへ戻る

プレゼンテーションの資料はこちら[1.2MB]