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第2四半期決算説明会(2013年11月12日)

目次

1.グループ概要

  • 当社グループ体制と事業領域
  • 各セグメントのミッションとグループ連携

2.第2四半期累計連結決算概況

  • 第2四半期累計連結損益計算書
  • (ご参考)第2四半期累計連結業績

3.当期業績見通し

  • 2014年3月期 連結業績見通し

4.事業セグメントの状況

  • 第2四半期累計セグメント別実績
  • 映像技術サービス事業
  • 映像ソフト事業
  • 放送事業
  • 映像システム事業
  • 人材コンサルティング事業
  • 2014年3月期 セグメント別見通し

5.参考資料

  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • グループ経営理念
  • 2014年3月期 上期トピックス
  • 用語解説
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスは、2013年11月12日(火)に2014年3月期上期決算説明会を開催しました。
説明会には、代表取締役社長 長瀬朋彦、取締役 常務執行役員 経営企画本部担当 角田光敏、執行役員 経営企画本部長 大久保力が出席しました。
まず初めに、長瀬社長よりグループの概要と連結業績・見通しについてご説明し、引き続き、大久保経営企画本部長よりセグメント別業績・見通しについてご説明しました。

まず初めに社長 長瀬朋彦より、当社グループの概要をご説明しました。

当社グループは映像制作を中心としたビジネスを事業領域としており、その領域を5つの事業セグメントに分類しています。

映像制作の流れというのは、入口となる「企画」に始まり、「制作」、そして出口となる 「流通」と、大きく3つの工程があります。
当社グループでは、その入口から出口までを「映像ソフト事業」、「映像技術サービス事業」、「放送事業」の3つの事業が担っています。

まず1つ目の「映像ソフト事業」では主に映像の企画・制作を行っています。
「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズなどの映画作品や、東京駅で話題となった3Dプロジェクションマッピング等の映像制作を手掛けています。

2つ目の「映像技術サービス事業」では、制作された映像を作品として完成させるまでのお手伝いをしています。映画、テレビ番組、CM制作が主な分野で、映像編集、音声編集等を行っています。
そして、出来上がった作品を映画館やテレビ局へ納品したり、DVDやBlu-rayとして視聴者が見られる形にします。

そして3つ目の「放送事業」では、実際に視聴者向けにテレビ番組3チャンネルの放送を行っています。

残りは2つの事業は、この映像制作の流れを支える事業を行っています。
まず、「映像システム事業」では、これら映像制作のバリューチェーンをシステム技術的に支えています。映像制作で使用する機材の開発、製造、販売、メンテナンスを行っています。
主力商品であるハイスピードカメラを中心に、世界市場へ販売しています。
システム技術で、進化する映像技術を先取りし、サポートをしています。

最後の「人材コンサルティング事業」では、映像制作に必要な人材を供給することで、映像制作に貢献しています。

以上が当社グループの5つの事業セグメントです。

映像ビジネス領域を網羅する広い事業領域を持つ当社グループは、グループ一体化経営の促進によりグループシナジーを追求し、各セグメントにおける事業領域の拡大に努めています。

また、海外展開も視野に入れた新規事業開発やM&Aをこれまで以上に積極的に推進すべく、本年4月1日付で「事業推進室」を新設するなど社内体制を整備しています。

それでは、第2四半期決算概況についてご説明します。

売上高は235億4,200万円で、前年同期比マイナス5.6%、14億500万円の減収となりました。
人材コンサルティング事業で連結子会社が2社増加した事、および人材派遣とコンテンツ制作受託が堅調に推移した事により、増収となりました。また、映像システム事業でもイメージング分野、プロ映像分野、CAD分野とも全て堅調に推移し、放送事業も売上を伸ばしました。
一方、映像ソフト事業においては、連結子会社が1社減少し、広告制作も前年対比で減少しました。映像技術サービス事業では、主にテレビ番組およびCM関連のポスプロ作業が減少し、前年同期比で減収となりました。

営業利益は5億6,100万円で、前年同期比マイナス32.8%、2億7,300万円の減益となりました。
フィルムの構造改革により、労務費の一部を販管費へ振替えたため人件費が増加しました。また、販売促進費、減価償却費等も増加し、営業利益が減少しました。

経常利益は7億600万円、前年同期比マイナス24.9%、2億3,400万円の減益

四半期純利益は6億7,300万円で、前年同期比プラス376.2%、5億3,100万円の増益となりました。
特別利益として連結子会社であった㈱ジェンコの株式売却益、2億2,900万円を計上しました。
また、前年はフィルム関連の固定資産の減損及び除却など7億3,100万円を特別損失に計上しましたが、今期は大きな特別損失が無かったため、前年同期比で増益となりました。

グラフを表示しております。

当期業績見通しについてご報告します。

当期の連結業績見通しは、5月9日に発表の期初予想から変更ありません。

売上高 520億円、
営業利益 21億円、
経常利益 22億円、
当期純利益 12億円 となる見通しです。

引き続き、執行役員 大久保から各事業セグメント別の状況についてご説明しました。

第2四半期累計のセグメント別損益は、ご覧のとおりとなりました。

売上高は、人材コンサルティング事業(前年同期比+9.5億円)、映像システム事業(同+5.2億円)、放送事業(同+3億円)の3事業が前年同期比でそれぞれ増収、映像ソフト事業(同△20.1億円)、映像技術サービス事業(同△10.6億円)の2事業が減収となりました。

営業利益も同じく、放送事業(同+2.5億円)は赤字縮小、映像システム事業(同+1.6億円)が増益となりましたが、映像技術サービス事業(同△3.6億円)、映像ソフト事業(同△2.7億円)が減益となりました。
人材コンサルティング事業は増収となったものの、前年同期比で減益(同△0.7億円)となりました。

それでは、各事業セグメント毎に詳しくご説明します。

まず、主に映像の編集と加工を行う、映像技術サービス事業です。
上期は、売上高74億円、営業利益5億1,400万円と、前年同期比で減収減益となりました。
ポスプロ作業において、テレビCM関連作業の大手制作会社からの受注が堅調に推移しましたが、中小得意先からの受注が前年同期に比べ減少しました。
また、テレビ番組関連の受注においても、主力のバラエティ番組の編集作業が減少しました。
映画分野においては、デジタルシネマパッケージの洋画市場が減少傾向にありますが、大型案件を受注し、堅調に推移しました。

下期は、売上高94億9,900万円、営業利益11億8,500万円となる見通しです。
IMAGICAは、既に映画劇場向けのデジタルシネマパッケージにいち早く取り組んでおり、独自のセキュリティ管理機能を持ったサービスは配給会社様からの信頼も高く、フィルム時代以上にシェアを伸ばしています。次のステップとして、デジタルシネマ配信のスタンダードのポジション獲得に向けて取り組んでいます。

また、ポスプロ分野においては、従来の編集サービスに加え、新しい試みとしてデジタル化、ファイルベース化対応の新しいスタイルのポスプロサービスを開始します。
編集技術者がクライアントの映像制作の、より早い段階から入り込むサービスです。

また、アニメ業界のポスプロシェアNo.1を目指し、本年12月1日には、数多くのアニメ制作会社が活動拠点としている荻窪に、アニメーションスタジオを新設します。

以上のような取組みにより、通期では、売上高169億円、営業利益17億円の見通しです。

次に、主に映画やテレビCM等の映像コンテンツ制作を行う映像ソフト事業です。

上期は、売上高51億1,300万円、営業利益4,000万円と、前年同期比で減収減益となりました。
これは、主にアニメ関連の連結子会社、株式会社ジェンコの株式を譲渡した事によります。
また、広告制作については、前年同期比で減収減益となりました。
一方、コンテンツ制作においては、本年12月に公開予定の映画「永遠の0」および「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の制作収入が貢献しました。
また、イベント映像関連では、3Dプロジェクションマッピング(以下、3DPM)の映像制作において横浜ランドマークタワー20周年記念の常設案件を受注するなど堅調に推移いたしました。

下期は、売上高54億8,600万円、営業利益2億2,900万円となる見通しです。
広告制作分野では大手広告代理店の専任営業担当者を配置するなど営業力の強化を行い、案件の獲得に努めます。
コンテンツ制作においては、12月21日に大型映画作品の「永遠の0」が公開される他、11月16日には「ジンクス!!!」、12月14日には「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の全3作品が、下期に公開を予定しています。
また、3DPMについても既に複数の映像制作に取り組んでおり、下期も堅調に推移する見通しです。

以上により、通期では売上高106億円、営業利益2億7,000万円となる見通しです。

次に、主にBS放送、スカパーでのチャンネル運営等を行う放送事業です。

上期は、売上高26億8,600万円、営業損失4,800万円と、前年同期比で増収となり営業損失が縮小しました。
「イマジカBS」「歌謡ポップスチャンネル」「食と旅のフーディーズTV」の3チャンネルを運営していますが、「イマジカBS」は、新規ケーブルテレビ局での配信を開始した事で加入者数が増加しました。
歌謡ポップスチャンネル」は、ケーブルテレビの加入者数及び広告収入が増加しました。
「食と旅のフーディーズTV」は、加入者数は前年同期比で減少していますが、広告収入等で収益をカバーしました。
また、ホテル事業においては、ペイテレビでの着実な販売と大型工事案件の受注により、前年同期を上回りました。

下期は、売上高28億1,300万円、営業損失9,100万円の見通しです。
引き続き、3チャンネルのCATV局への営業強化と新規契約者の獲得を目指します。

なお、運営するレシピブログの「タベラッテ」というサービスが、本年12月1日より「食と旅のフーディーズTV」とブランド統合し、「フーディーズ」として食専門放送局の強みを活かした食専門ポータルサイトに生まれ変わります。

通期では売上高55億円、営業損失1億4,000万円となる見通しです。

次に、主に映像システムの開発、製造、販売を行う映像システム事業です。

上期は、売上高47億6,100万円、営業利益4億6,000万円と好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。
イメージング分野は主力の高速度カメラの販売が国内・海外ともに受注案件が堅調に推移し、プロ映像分野においてもNHKなどテレビ局の大型案件受注に加え、HDビデオサーバー案件の納品により堅調に推移しました。
また、CAD分野も、最新CADシステムの販売が好調に推移し、業績に大きく貢献しました。

下期は、売上高53億3,800万円、営業利益6億3,900万円の見通しです。
イメージング分野において、「カマキリ」という高速度カメラ技術を応用した新製品の発売を予定しています。
これは、4月に日本経済新聞でも取り上げていただきましたが、フォトロンと東北大学発のベンチャー企業(株式会社フォトニックラティス)が共同開発した、世界初の高速かつ2次元の「光学位相差ムラ計測」の技術を用いた高速度カメラです。
既に大手の光学フィルムメーカー(薄膜)の生産現場でのテスト稼働も終え、年明けの先行導入を予定しています。

また、プロ映像機器分野においては引き続き大型案件の獲得、CAD分野においては最新システムの販売に注力します。

これらにより、通期では売上高101億円、営業利益11億円となる見通しです。

最後に、主にクリエイター派遣を行う人材コンサルティング事業です。

上期は、売上高54億5,700万円、営業利益1億6,200万円と、前年同期比で増収減益となりました。
日本テレビへの技術者派遣を行う株式会社コスモ・スペースと、角川グループの書籍・雑誌などの編集業務の人材サービスを行う㈱イマジカ角川エディトリアル(旧:㈱角川エディトリアル)の2社が、それぞれ4月と7月に当社グループに加わり、セグメントの規模拡大に貢献しています。
人材派遣・請負サービスでは、主力の派遣事業で主にWEBやゲーム職種を中心に派遣稼働者数が純増し、前年同期の実績を上回りました。
映像技術者の人材派遣についても、派遣稼働者数および作業単価が増加するなど、堅調に推移しました。
また、コンテンツ制作受託の分野においては、ゲーム制作受託を中心に前年同期比で減少しました。

下期は、売上高62億4,200万円、営業利益1億8,700万円の見通しです。
人材派遣、人材紹介は好調な滑り出しで、引き続きWEBやゲーム職種など需要が増加している職種を中心に案件獲得を強化するとともに、大型ゲームの受託制作案件の獲得に努めます。
なお、WEBサイトを通じて業務を委託するビジネス、クラウドソーシングを「クリ博オンラインワーク」という名称で5月に開始しておりますが、着実に登録者数を伸ばしており、引き続き登録者数と仕事の掲載件数の増加に努めます。

以上の結果、通期では、売上高117億円、営業利益3億5,000万円となる見通しです。

最後に、通期のセグメント別見通しをグラフで表示しています。

以上で、2014年3月期上期の概況と、通期業績見通しについての説明を終わります。

2014年3月期 上期の主なトピックス

<4月>株式会社コスモ・スペースの連結子会社化
同社は、放送局や広告代理店への技術者派遣、テレビ中継の技術サービス等を行っています。
日本テレビのグループ企業である日テレ・テクニカルリソーシズが20%出資しています。
同社の既存顧客に対し、技術者派遣に留まらず当社グループのサービスを幅広くご提案する事で、一層の事業規模拡大が期待できます。

<5月>クリ博オンラインワーク(クラウドソーシング)
WEB上で仕事と人をマッチングするサービスで、当社グループではクリエイターに特化して行っています。
アメリカでは急速に成長しているサービスです。

<6月>株式会社イマジカ・角川エディトリアル(旧:角川エディトリアル)の連結子会社化
同社は、KADOKAWAグループに編集者を派遣しています。
両社の培ってきた事業ノウハウを融合し、エンタテインメント業界への訴求力を高めます。

<6月>株式会社ジェンコの株式譲渡(MBO)
同社がより積極的な事業展開を行うため、同社代表取締役がオーナーシップを持って経営していくことが有益であると判断しましたが、今後も、事業上の関係は継続します。
今期上期に、株式売却益(2億29百万円の)を特別利益に計上しています。

<7月>HARBOR(ハーバー)
映像のファイル化、デジタル化に向けたサービスで、テレビ局やプロダクションへ映像データを高速で配信するサービスです。
お客様とネットワークがつながる事により、映像のアーカイブやファイル管理のサービスも提供する事ができます。

<9月>株式会社デジタル・ガーデンとの資本・業務提携
大手制作プロダクションの株式会社AOI Pro.のグループ会社で、当社の所有割合は20%です。
ネットワーク技術の活用や人材の交流を通じて、最先端かつクリエイティビティの高いポストプロダクションサービスをご提供します。

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